『季刊戦争責任研究』第77号

日本の戦争責任センターhttp://space.geocities.jp/japanwarres/ から『季刊戦争責任研究』第77号が届きました。
 
特に慰安婦問題に関しては、質の高い情報が多く書かれています。
 
慰安婦問題ではないのですが、中でも面白かったのは、『特集戦争とメディア 新聞特派員の日清戦争報道ー京都『日出新聞』特派員堀江松華の記事をめぐって』(松村啓一著)・・・でした。
 
この論文の舞台は日清戦争です。朝鮮の領有を巡る争いの一つであり、日本の新聞のほとんどが「朝鮮の解放」という「義戦」を掲げていました。
 
そこで、「忠清道では〔日本が今回大兵を動かせしは、全く朝鮮を奪わんがためなり〕と述べた清国兵の言葉を「流言がひどく」と書いています。
 
誇り高いですね・・・・明治人
 
しかし、歴史の経過は、この清国兵の言ったとおり、やがて日本は朝鮮を併合した訳ですが、結局「流言」でも何でもなかったと言う事ですね。
 
それから、当時の従軍記者の持ち物が書いてあったのですが、「朝鮮冬服、朝鮮合羽、朝鮮傘、ピストル、弾薬、・・・・毛布、足袋、草鞋、筆硯、火酒」だそうです。
 
つまり、ピストルを懐にしのばせ、朝鮮人の格好で、軍にくっついて歩いていた訳ですね。
 
旅順虐殺事件についても書かれていますが、今ひとつ解らないので、ここでは割愛させていただきます。