2014-01-01から1年間の記事一覧

蛇を拝んで何が楽しいの?

もうすぐ2014年も終わる。 今年はいくつかいいこともあった。 日本にとってラッキーだったのは「次世代の党」の極右議員がのきなみ落選したことだ。 特に、「核武装」や「聖戦」を唱える田母神閣下や西村慎吾氏がカスリもせずに落ちたのは、行幸だった。…

永遠の課題ー「善く生きる」

「善く生きる」 紀元前5,6世紀に生まれ、今日まで崇拝されている思想家たち教えたことの共通した特徴は、「善く生きる」である。 シャカや孔子などの東洋の思想家が人倫道徳を説いたのはよく知られているだろう。 ソクラテスもその一人であり、彼は人生の…

靖国神社は歴史否認装置であり感情慰撫のための嘘製造機

世の中の人はこれを読むべきだ。価値ある記事である。 -------------------- http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20130429/p1より ■[歴史][歴史修正主義]靖国神社は歴史否認装置であり感情慰撫のための嘘製造機http://s.hatena.ne.jp/images/…

いったい誰がだましたのか?

●青空文庫戦争責任者の問題伊丹万作http://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/43873_23111.html(前略) さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだとい…

「天皇は神様だ」としたい人々の憲法改悪案

1947年、5月3日に日本国憲法が施行された。この憲法は戦前の大日本帝国憲法とは異なり、「国民主権原理」「基本的人権の尊重」「平和主義」の3原則が明確になったすぐれたものであり、その後の日本国民の幸福に大きく寄与するものであった。 あれから…

津川や竹田が「英霊の冒涜は許さん」靖国参拝訴訟だ・・・・そうだ、やれやれ

つまり、「ワシらは首相の靖国参拝は、すべきだと思っている」とこの人たちは表明したのである。 個人として神道を信仰するのは勝手である。 ぜひ、お宮に何か寄付するなど、勝手にしていただきたい。 しかし、集団で「靖国参拝するぞ」と示威行為する必要は…

律法における性の禁止事項

これらは今から3500年も前に神がモーセに与えられた律法の一部である。 紀元前15Cといえば、日本列島ではまだ散発的な農耕しか行われておらず、大部分が狩猟生活していた時期である。文明とか文化と言えるようなものはまだほとんど何もなかった。 そ…

(再掲)「天皇の人間宣言」から見た戦前日本で伝播していた「神の国」「侵略」妄想

この記事の一番下の「天皇の人間宣言」を掲載しておいた。 この人間宣言の中で 朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神 話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(アキツミカミ)トシ、且日本国民ヲ以テ…

篤胤と靖国思想(2)

http://blogs.yahoo.co.jp/kurodakango/11894326.html で書いたことをもう少し予備知識を加えておく。 平田篤胤は36歳のときに『霊能真柱(たまのみはしら)』を書いて、生死観を詳細に論じた。 「篤胤が宣長以上に積極的に「死」の問題について発言した…

大嘗祭考 メモ

大嘗祭は天皇が神性を得るための秘儀である」と昔読んだ歴史書に書いてあったのだが、「神性を得る」というのは、要するに天皇が「(アマテラスという)神の子」になるということだ。 昔の人はそんなことを信じていたらしい。 日本書紀には、天武2年(67…

中川八洋教授の書いた『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』について

中川八洋教授の書いた『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』という奇怪な本がある。全編が女系天皇論への呪詛に満ちている。毒虫を集めビンの中に入れ殺し合いをさせた後に残った気を吐き出せば、こんなものになるのだろうか?いわば籠毒の気である。 言って…

差別観とネトウヨ人生観

子供達は、自分が愛されていないと感じる時、しばしばこんな空想を繰り広げる。 「自分は今の両親の本当の子供ではなく、もらわれっ子なんだ。」 あるいは 「自分は橋の下で拾われたに違いない。だからこんな仕打ちを受けるんだ」 「お兄ちゃんばっかりエコ…

自民党国際情報検討委員会決議

自民党国際情報検討委員会が拡大解釈と捻じ曲げをフル稼働し、こんな決議をしている。http://www.tbsradio.jp/ss954/2014/09/post-300.html「朝日慰安婦報道に関する自民党・国際情報検討委員会の決議」全文==========『 決議 』 平成26年9月19日…

本当の「自虐史観」=神話に見る「青人草」「人草」の表現

日本神話は、主権在民の民主主義精神に反している。 それは「青人草」「人草」の表現をみてもわかる。 国土や神々の誕生は描かれるが、人が生まれたことを日本神話は書いておらず、ただそれを国土の付属もののように扱っている。 日本神話は「王権神話」で…

道徳価値についての問いかけ

ある人があなたの友人に残酷な行為をした。 ところが、彼はこう主張した。 あなたは何と答えるだろうか? 「自分の行為によって相手が痛みを感じるということが、その行為を控える理由となるのは、それはあなたが、「いわれなく痛みを与えることは悪い」と…

プラトンよ、おまえもか!・・・輪廻・転生を考える

輪廻・転生と言えば、仏教が有名である。 最近、現在亡命中のダライラマが、転生活仏制度を廃止を述べたというので話題を集めた。 これは元々、インドの哲学に「輪廻転生」が説かれていたので、仏教にとりいれられた訳だが、チベット仏教はそれを制度化した…

オオクニヌシの別名

『古事記』ではスサノオの6世孫 出雲大社の祭神 『古事記』の又の名は オオクニヌシノカミ 国の主 オオナムヂノカミ 土地の貴人 アシハラノシコオノカミ 葦原の中つ神の威力ある男神 ヤチホコノカミ 多くの矛の神 ウツシクニタマノカミ この世の国土霊の神 …

カトリックを「反日狩り」?・・・「反日かどうか」が彼らの価値観の中心であるということの意味

愛国か? 反日か? ・・・のネトウヨ価値観について 「反日かどうか?」が彼らにとっては、価値観の中心なのだな・・・・と改めて思った。 そんなつまんない価値観の染まるバカは、それほど多くはないだろう。 しかし、その価値観に基づき、一方的に取捨選択…

「神国日本」の始まりと終わりの記

仏教の世界観では、この世は煩悩の汚濁にまみれ、悪魔が跋扈する悪世・蝦夷である。とりわけ11世紀には救いのない末世が来たと考えられていた。 また『法華経』では、世界の中心はインドのどこかにあるという須弥山であり、一方日本は世界の中心から遠く…

慶長の役に従軍し、朝鮮人を奴隷化した日本の奴隷商人の記録

慶長の役の際、臼枡城主太田一吉にくっついて朝鮮半島に渡った僧慶念は、『朝鮮日々記』という日記を書き残している。(『文禄・慶長の役における被虜人の研究』東京大学出版社、1976) いわば、従軍僧であり、戦死した兵士を弔うために従軍したわけだが…

韓国はキリスト教国

100万人かー 壮観だな 母親の代までカトリックだったので親しみがあるんだよね 記録しておきたい ソウルの光化門広場で行われた施福ミサの様子 フランシスコ法王、光化門施福ミサ執典…100万人が殺到 フランシスコ法王がソウル・光化門広場で、尹持忠(ユン…

「日本は世界一のポルノカントリー」=外国人の目から見る日本のフリーセックス度

何を聞いてもエロと結びつけ、さらにそれをエロ肯定へと結びつける北原みのりが、『週刊朝日』にエッセイのようなものを書いているのだが、その中に現代日本の性風俗事情を書いている。外国人の目から見た日本のエロ度についてだ。 「日本は世界一のポルノカ…

韓国史の真実ー『東大生に語った韓国史』のあとがき

「訳者あとがき」から *赤はこのブログ作者による この本は、韓国の歴史学界の重鎮であり、オピニオンリーダーでもある韓国ソウル大学の国史(韓国史)学科の李泰鎮(イテジン)教授が、2004年6月東京大学の駒場キャンパスで東大生を相手に講義した内容をそのま…

ラーベが「悪霊」と呼んだものは?

日本兵の南京虐殺の証言を集めたものとしては、松岡環の『南京戦』があります。 南京虐殺の目撃者と言えば、日本軍兵士や中国人の他に、外国人がいました。彼らは進攻した日本軍から避難するための「難民区」を造りました。そしてリアルな日記を書いています…

安倍政権のいう「道徳教育」の不快さ

道徳とは何か? それは人が生きる道を教えるものであり、古来東洋では、仏教や儒教の教えが道徳となった。 仏教は悪事をなした人は地獄に堕ちるが、対して涅槃は寂静であるとして、人格完成(仏となる事)を人生の目的とした。そこで「正しく観ること」が説…

偽装した戦争 (6)踊らされたジャーナリスト

情報戦において、北ベトナムが勝った 北ベトナムからの情報は全て管理されていた。 北爆のアメリカ軍機は、病院、学校さえ目標にし、多くの子供達を殺している。 南ベトナム軍は農民の作物を思うがままに略奪し、村そのものを破壊している。 などと放送して…

偽装した戦争  ベトナム戦争の韓国軍

最近になって、ベトナム政府が、どういう意図があるのかは知らないが、韓国や米国のマスコミに「韓国軍の虐殺と強姦」情報を流している。 おそらく政府間交渉を有利にするためだろうが、それを日本の右翼勢力が韓国攻撃のために利用し始めた。 そこで韓国軍…

偽装された戦争(5) 日本軍の責任

日本軍は、アジア各地を占領したが、民生の向上を謀らなかった。向上を謀らなかったというより、現地調達を原則としていた陸軍は各地で「供出」を強要し、民生を圧迫していた。 さてベトナム民衆の支持を失う事件がベトナムでも起った。それが「ランソン事件…

偽装された戦争(4) グエン・カ・オキの妄言

ベトナム戦争で米国が敗退した理由の一つとして我々が理解しておかなければならないのは、グエン・カ・オキ首相の妄言である。 今日オバマは、安倍の歴史修正妄想には頭を痛めているだろうが、それよりもはるかに問題児ぶりを発揮したのがグエン・カ・オキ首…

偽装された戦争(3)

1945年から始まった東西冷戦は、人類史上もっとも広範な地域を巻き込んだ全面戦争であった。この戦争が起った原因について、共産勢力側は、「米国帝国主義者の侵略」であるとしていた。つまり、「米国帝国主義者の侵略」に対して自分達は解放者だという…