2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

時計仕掛けのオレンジ

西欧において、16世紀まで宗教と科学は不可分のものだった。 科学はキリスト教、錬金術、哲学などの総合知識の一部であった。 自然の摂理への洞察は、すなわち神の意思を探る事であり、それはスコラ哲学以来、13世紀のトマス・アキナスの『神学大全』に…

「歴史は同じ事を繰り返している」

「歴史は同じ事を繰り返している」 と古代インドの思想家達は考えた。 いわいる輪廻思想である。 仏教で「生まれ変わり」とか言うのもそこから来ている。 古代ギリシャにもこの循環史観は存在していた。 これを受けて近年ヘーゲル哲学は「歴史は繰り返す」と…

自律訓練法を身につけよう

25年も前に訓練したのですが、その後の人生にかなり役立ちました。 自律訓練法を紹介します。 自律訓練法というのはドイツの心理学者シュルツ博士が、ヨガを参考に考案した、自己催眠による治療プログラムです。 瞑想法の初歩としても優れているのですが、…

仏教

仏教の真髄、眼目 私達は目に見える小さなものには、共通の見解を持ちやすいのです。今私の目の前に銀色のコップがありますが、私が「ここに銀色のコップがあります」と言ってそれを見せれば、たいていの人は「そうですね」と言うと思います。中には「いいや…

古代日本の宗教戦争の中での太子のカリスマ

仏教伝来当時、仏教徒達は攻撃されっぱなしだった。 その戦いは3次に渡る 3という数字は聖書や易経でも聖なる数字とされている。3度、3回というのは意味がある。 570年、その稲目が死去すると物部氏らは、向原の仏殿を焼き、百済王献上の仏像を難波の…

太子が生まれた時代

太子が生まれた時代は過度期であった。 物事、方向性が変わる時代。 変革期。 時代が大きく変わった明治維新と同じよぷな時代。 朝鮮政策の失敗から大伴金村の失脚、筑紫の反乱などが起こり、氏姓制度の弱体化の後、仏教が伝来し(552年)、蘇我氏と物部氏の…

国乱れる時、生まれる菩薩あり

聖徳太子が私は好きだ 昔、お年玉で、聖徳太子をもらうと嬉しかった・・・という意味ではない まず書いたものが好きだ 『三経義疏』と言う仏教の解説である。 これは聖徳太子の書いたものではなく、後世(約100年後)の道慈と言う留学僧が書いたと言う説…

歴史を考える重要性

以前、ネットでささいな歴史論争をした事があった ある人がこう書いた。 「日本が朝鮮半島を植民地化したとする人たちのお説には当時の極東の情勢を見る視点が全く欠落している。韓国の皆さんが日帝時代の搾取について語るとき、(日本の人が言うときも)ロ…