安倍の改憲したいというエゴのために何兆円がドブに捨てられるのだろうか?

 

 憲法改悪のために、「景気の回復」というまやかしを繰り返して来た安倍。しかしもはや国民を騙せないだろう

今日のTVニュースで、公的資金を株価に投資した結果、8兆円の損失が出ていると述べていた。

ネットで調べてみるといくつかの記事が見つかる。

●ビジネスジャーナル【国が年金8兆円損失!国民の給付額は減らされる?運用の失敗を国民に押しつけるGPIF】http://biz-journal.jp/2015/12/post_12780.html

時事ドットコム公的年金の運用損失7.8兆円=過去最大、株式投資拡大が裏目-7~9月】 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015113000613&g=eco

ニューズウイーク 「経済ニュースの文脈を読む」加谷珪一 【「公的年金が数兆円の運用損!」が、想定内のニュースである理由】 http://www.newsweekjapan.jp/kaya/2015/11/post-4_1.php


安倍にとって憲法改悪は、祖父の墓前で誓った目的である。現在の日本国憲法は「押し付けられたもの」であり、「戦後レジーム」だというのだ。
そこで、旧憲法・・・つまり大日本帝国憲法に回帰する憲法に変えようという画策がなされる事になる。この画策の中にアベノミクスも存在していた。
つまり、政権への支持率をあげ、選挙に勝つため「アベノミクス」という幻のようなものを立ちあげたのである。
しかし今やほころびが誰の目にも明らかになっている。

            

  戦前回帰憲法


この手の戦前回帰憲法作成の試みは今始まったものではない。戦争が終わり、進駐軍の治世下ではしばらくはおとなしくしていた右翼勢力は、占領が解けるとすぐに活動しはじめ、戦前の憲法に近い憲法の制定運動を始めたのである。その標語に近いものが、「日本の伝統を守ろう」であり、これが自民党の党是でもある。
それでも冷戦下ではまだ大人しかったし、目立った活動でもなかったが、やがて戦争の傷跡が見えなくなり、歴史修正主義が台頭。年ごとに右傾化する中で、自民党憲法改悪活動が活発になる。それが、2016年現在である。

「日本の伝統を守ろう」という彼らの標語は、まやかしにすぎない。彼らのいう日本の伝統とは神道であり、その神道神話に立脚した天皇制に他ならないからだ。

だから神社で改憲が宣伝されることになる。

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                                       (神社で改憲の宣伝)

さて「神道に基ずく憲法にしよう」と正面きって言えば、この戦前回帰には多くの人が反対するであろう。そこで、自民党は「日本の伝統を守ろう」と言葉を濁して唱えて来た。
さらに安倍はこの政権で憲法改悪するために、政権の支持をあげるための経済政策を行って来た。それがアベノミクスである。ただしアベノミクスはただのまやかしであり、確かに一部大企業は優遇政策もあって、さらに株につぎ込むことで利益を出すことができただろうが、実体経済を底上げするようなものでは最初からなかった。

安倍政権がやった実体経済を底上げ努力は「原発輸出」と「武器輸出」だけである。要するに日本を「死の商人」国家にしようというのだ。もしこれでGNP等が上がっても何ら喜べるものではない。そこですでに欧米の新聞からは、完全な失敗であると評されているアベノミクスだが、日本政府は「景気の回復」などというまやかしを唱えている。その景気の回復の根拠が「株価」である。ところがこの株価を押し上げるために、安倍政権は、年金などの公的資金を大量に投入している。こうして株価が上がったから、景気がよくなったという嘘を唱えることになる。それが政権の支持につながるからだ。

長妻昭議員はGPIFが想定する損失額について質問主意書を提出しているがこれに対して政府は、想定される最大損失額が約21.5兆円になるとの回答を出している。価下落で数兆円の損失が出ることは、当初から想定されていたということになるが、一体何兆円、何十兆円もの損失を出してまで、「景気が回復」という指標を出して何の意味があるのだろうか?

このやり方は、飢えた蛸が自分の足を食べるのと同じである。

我々はもうこの嘘とまやかしには耐えられない。