ライダイハンについて学ぼう


『コリアン世界の旅』 野村進 講談社1996年12月を読んで

よくウヨ達が吹聴するライダイハンだが
野村進によるとライダイハンの数は2000人程度だという。
しかも、それは兵士による強姦ではなく、「90パーセントは韓国人ビジネスマン」による「現地結婚などによる子」だそうだ。

現地ルポだからそれなりに尊重すべきだと思うがね。

ちなみに『コリアン世界の旅』 は

野村 進1956年 )は、ノンフィクション作家、拓殖大学国際学部教授である。

以下



「韓国から南ベトナムに向かったのは将兵だけではなかった。国内よりも数倍から十数倍も高い賃金を目当てに、同じ分断国家の南に向かった韓国人労働者の数は65年から5年間だけでのべ五万人を越え軍事物資の輸送や荷役、ビルや道路の建設工事などに従事した」(P171)


ベトナム人死者総数350~380万人」(p162)
ベトナム戦争に「31万人の兵力を送り込む」(p166)


ベトナム戦争で死んだ韓国人」ーーー5051人(P172)


「米軍枯れ葉剤の被害者約1万」 (P172)

アメリカからベトナム特需 総額10億ドル(当時3600億円)を上回る 10年間に14倍のGNP 輸出総額29倍」 (p169)

「韓国人とベトナム人女性の間に生まれた混血児の数 およそ2千人」(P172)

混血児専用の職業訓練学校の金永寛牧師の話  「この子たちの父親の90パーセントは韓国人ビジネスマンなんです・・・兵隊として来ていた人の子供はそんなにいないんですよ」

「完全に誤解していた。韓越混血児のほとんどは、韓国軍兵士とベトナム人女性の間に生まれたものだと思い込んでいたのである。そうではなく、ベトナム戦争中に技術者や労働者として来た韓国人男性・・・・・」(p171)


日本人男性とフィリピン人女性のあいだに生れたジャピーノ約1万人(p171)



(以上)


「ジャピーノ約1万人」というのが皮肉な話である。

しかしまあ、そうだろうな。フィリピンなどの駐在員が現地妻を造るのはよくある話だったし、ジャパユキもたくさんいた時代があったからなぁ。貧乏な国に行って金に任せて、子供を造る。昔からそういう世界なわけだ。

しかし、この数の差はなんとかならんか?
戦争で死んだ人の数が正確には分からないという事はよくある事だが
生きている(た)混血児の数さえこんなに幅があるとは?

wikiによると釜山日報が「最大3万人」と伝えているという事だが、これって信頼できる翻訳文がどこかにあるのかな?リンクは切れているし、ぜひ確認して欲しいものだ。

("[조흥국교수의 동남아 들여다보기] <17> 라이따이한 문제" - 조흥국教授の東南アジアのぞき見ること <17> ライダイハン問題 、釜山日報、2004年9月18日)  ↑リンク切れ


ネットの噂というのはどっちにしろアテにならないものだらけである。

特にウヨが書いてる事には、ウソが必ず混入してあるものだ。

そういうのを無条件に信じる必要はないだろう。どうせいづれは真実は明らかになるだろう。