「日本は世界一のポルノカントリー」=外国人の目から見る日本のフリーセックス度
何を聞いてもエロと結びつけ、さらにそれをエロ肯定へと結びつける北原みのりが、『週刊朝日』にエッセイのようなものを書いているのだが、その中に現代日本の性風俗事情を書いている。外国人の目から見た日本のエロ度についてだ。
「日本は世界一のポルノカントリー」
「「日本に猥褻の規制なんてあったんですねー」と笑わせているアメリカのコメディショーがあった。・・・セックス産業にいるとよく言われる事だけれど、「日本は世界で一番のポルノカントリー」ってことになっている。他国を圧倒するほどにポルノに寛容な国だと思われているのだ。
そりゃあそうだろう。電車の中吊りに女性の水着姿の写真やセックスの文字が躍る国なんて日本くらいだ。風俗産業は多岐にわたっていて、接待で風俗を使う会社もある国。どんな高級ホテルでも簡単にポルノが映る・・・・児童ポルノは禁止されているけど美少女アニメポルノは、ゲームでもマンガでもいくらでも楽しめるし。「日本てポルノに寛容じゃないのー」・・・・・・・・」(『週刊朝日』8/15)
「男根を担いで練り歩くお祭り」
「日本には男根を担いで練り歩くお祭りがあるというのに?」・・・・日本には女性器を祀るお祭りもあるから・・・・・私の祖父の実家は神社で、ご神体は男根だった。近くには女性器を祀る神社があり、年に一度、男根と女性器を巡り合わせる祭りがあったのだとか。」(『週刊朝日』8/15)
日本の民俗風土を顕す面白い文章である。
男根や女性器をご神体として祀る神社は、日本にはたくさんあるし、男根と女性器の祭りも多く残っている。民俗学者であった中山太郎は、古代から生殖器信仰と乱交のお祭りが日本全土にあった事を示している。そもそも有名な七夕祭りや田遊び神事自体が「性事祭り」だったというのだから助からない話である。(『タブーに挑む民俗学』)
ちょっと検索するだけでもたくさん出てくる。
川崎かなまら祭り
巨大な男根のご神体に初嫁を乗せて練り歩く奇祭「ほだれ祭り」
こうした淫風のお祭りに我々の先祖も参加していたのだろう。そうすると現在の日本が「日本は世界一のポルノカントリー」になってしまうのもうなずけるというものだ。
北原は「だから自分がバイブ屋になったのもDNAかも」という意の文章をここに挿入しているのだが、なるほどその上野千鶴子バリのフリーセックス礼讃の思想は「血」というものだろう。
北原 みのり (キタハラ ミノリ)
1970年生まれ。コラムニスト。女性のためのセックストーイショップ「ラブピースクラブ」代表。著書に『アンアンのセックスできれいになれた?』『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』『さよなら、韓流』など。
NEVERまとめ 北原みのり