神道神話の読み方


日本神話の読み方として最初に重要なのは、日本神話が天皇の支配の正当性を述べるために造られた神話であるということである。





  

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

王権神話
おうけんしんわ
kingship myth

王国ないしは王家の起源を説明する神話。ロムルスとレムス主人公とするローマの建国伝説や,日本の天孫降臨神話などは,典型的な王権神話であり,神武東征神話や,応神天皇を主人公とする伝説などにもその色彩が強い。
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つまり、王の正当性を告げるための造り話であり、この造り話に立脚して国を造ったのが明治以来の国家だったのである。

国の根幹が造り話なのだから、時間の経過とともに、その嘘に基づく嘘が蔓延して行くのは当たり前だと言えるだろう。学校でも、日本神話が教えられ、実在しなかった天皇まで覚えさせられたあげく、その天皇の忠誠を誓わさせられたのである。

蔓延した嘘というのは、たとえば「天皇は神である」とか「神国日本がピンチになれば神風が吹く」とかいう嘘である。その手の嘘が日本中に蔓延したのが、太平洋戦争期だった。
この嘘の致命的なまでの邪悪さは、「日本必勝」を信じた人々によって、戦争を終えることができなかったことである。「一億玉砕」を唱え捕虜になることさえ禁じたため、たくさんの人が自決したのである。