「みずからの言行を省みて、恥ずかしくないのですか」








「言った事は守れ」という安倍

おいおい、おまえが言うか?!




「政治家も責任をとらない結果、政府は無責任体制に陥り、国家運営の著しい停滞を招きました。」

「この契約を履行するという覚悟を持ち続けることは、政治家として決して簡単なことではありません。しかし、それをやり抜く意思の力こそ、与党になることの条件であります。」

「皆さん、胸に手を当てて、もう一度真面目に考えてください。」

「総理は、自衛隊の諸君に対し、みずからの言行を省みて、恥ずかしくないのですか。」



181 - 衆 - 本会議 - 2号 
平成24年10月31日


 政治主導の看板のもとに、裁量権を取り上げられた役人が責任を伴う判断を行わず、そして政治家も責任をとらない結果、政府は無責任体制に陥り、国家運営の著しい停滞を招きました。
 また、野田総理が、さきの総選挙において、書いてあることは命がけで実行する、書いていないことはやらないんです、それがルールですとまで断言したマニフェストについては、今や、総理が、書いていることはやらずに、書いていないことに命をかけることとなり、政治に対する信頼を大きく失わせました。
 民主党政権の誕生により、我々自民党は、立ちどまり、過去を振り返り、政治家とは何かを問いただす貴重な機会を与えられました。
 国民との信頼関係の上にある国家運営。国民との信頼関係が最大の武器となる外交力。日本の経済力が日本の外交力を後押しし、そして、その外交力が経済力を後押しする。その結果、日本国民一人一人が力を取り戻す、日本が再び、経済大国として、グローバル社会のリーダーとしてよみがえる。このシンプルに聞こえる構造こそ、与党としての国民との契約です。
 この契約を履行するという覚悟を持ち続けることは、政治家として決して簡単なことではありません。しかし、それをやり抜く意思の力こそ、与党になることの条件であります。
 この三年間、政治とは、自民党とは何か、国家とは何か、日本の未来はどうあるべきか、我々は、この三つの質問をみずからに問いただしてきました。そして、今、私も、我が自由民主党の同志たちも、その答えを見出し、再びこの国難に全力で立ち向かう覚悟であります。
 野田総理におかれては、いま一度、政権与党としての矜持をお考えいただきたい。党の分裂、党内の離反におびえ、国家としてなすべき課題に集中できない政権の姿を、もうこれ以上国民にさらすべきではありません。
 今こそ、この混乱に終止符を打ち、もう一度強い日本を取り戻すことこそ、我々自由民主党に課せられた使命であります。
 私は、その覚悟の上で、野田総理に、基本的な政治姿勢について質問をいたします。
 野田総理は、八月八日、我が党の谷垣前総裁、そして国民の皆様に対して、一体改革関連法案が成立をした暁には近いうちに国民の信を問うと約束されました。
 さきの総選挙における消費税は上げないとの約束を百八十度転換するわけでありますから、当然、その前に信を問わなければなりません。しかし、我々は、政局よりも政策、増大する社会保障費に対する責任ある姿勢を示すべきとの観点から、野党である立場を超えて法案に賛成し、成立するに至りました。
 皆さん、胸に手を当てて、もう一度真面目に考えてください。
 総理、あれからもう三カ月もたったわけであります。この近いうち解散について、さきの三党幹事長会談において、総理が具体的な新しい提案をすると輿石幹事長が約束したにもかかわらず、総理からは、いまだ何の提案もいただいておりません。与党幹事長の言葉も、鴻毛より軽い。総理は、平然と国民との約束から逃げる。
 総理は、自衛隊の観艦式の訓示において、至誠にもとるなかりしか、言行に恥ずるなかりしかと述べられました。国民のために命をかける自衛官に対して発せられた最高指揮官としての言葉は重い。その言葉に対し責任を持たねばなりません。
 総理、総理は、自衛隊の諸君に対し、みずからの言行を省みて、恥ずかしくないのですか。