これはキリスト教的価値観に対する唯物論者たちによる最後の挑戦である




同性婚合憲判決 クリスチャンができる6つのこと

2015年7月2日12時13分 翻訳者 : 木下優紀






米連邦最高裁判所同性婚を合憲とする判決を下した2日後の6月28日、カリフォルニア州にあるメガチャーチ「ハーベスト・クリスチャン・フェローシップ」のグレッグ・ローリー牧師は日曜日の礼拝で、集まった会衆と米国内のクリスチャンに対して、連邦最高裁の判決にどう対処するかについて特別な説教を行った。
「固く立ちなさい!」と題された説教の中でローリー牧師は、世界に聖書的な結婚の力を見せることを含め、クリスチャンにできることが6つあると語った。
「教会は世界中で攻撃を受けています」。こう説教を始めたローリー牧師は、「私はこの判決に対してとても失望しています。これは明らかに間違った判決です」と語った。そして、神が結婚をつくり、結婚が文明、文化をはじめとする全てを先導するものだと語った。
ローリー牧師は、マルコによる福音書10章6〜9節に結婚に対する神の目的が示されていると話し、「この特別な結合は、男性と女性の間にのみに起こります」と、結婚が男女間のものであることを強調した。
そして、聖書の真理が試されていると語り、しかしそれはやがて来ることの一部であり、残りも同様にいずれ来るだろうと指摘。「聖書の真理は私たちの目の前で成就されています」と述べた。
その上で、今回の連邦最高裁の判決や、他のクリスチャンやキリスト教への攻撃の中で、クリスチャンができることが少なくとも6つあるとローリー牧師は指摘した。
1つ目に、「パニックになってはいけません。神は依然として王座におられるからです」と、ローリー牧師は語った。そして、南部バプテスト連盟(SBC)の倫理信教自由委員会の委員長であるラッセル・ムーア牧師の発言を引用し、「連邦最高裁は多くのことをなすことができますが、イエスを墓の中へ押し戻すことはできません。ナザレのイエスは依然として生きておられ、宇宙全体をその御国へと招いているのです」と述べた。
ローリー牧師は、教会は周囲を取り巻く文化との間に明確なコントラストがあるときに成長すると述べ、不道徳が著しい異教徒の文化の中に生きた1世紀のキリスト教徒の例を挙げた。「彼らは世界をひっくり返した」とローリー牧師は言い、彼らは抗議運動や行進によってそれをしたわけではなく、「彼らは外に出て未信者を愛し、共に過ごし、与えたのです」と語った。
2つ目に、ローマの信徒への手紙8章28節「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています」が、今も生きた言葉であることを覚える必要があると語った。「このような判決でさえも、神の全能の意志によって、私たちの善と神の栄光のために働くことができるのです」
3つ目に、聖書的な結婚がどのようなものであるかを、この文化に提示する必要があると語った。
聖書には、結婚を用いたたとえ話が多数出てくる。ローリー牧師は、神にとって結婚が重要な問題である理由の一つは、「神が教会に対する愛を表すために、選択肢として挙がるあらゆる描写や例えの中から結婚を選んだ」からだと述べた。この異教の世界において、「あなたの結婚は証しであり、見本であるべきです」とローリー牧師は勧めた。
もしあなたの夫婦関係に問題があるならば、「(互いを)赦(ゆる)し、前進してください」とローリー牧師は語り、夫婦間の違いはつきものだが、愛はそれを克服できると説明した。
4つ目に、全ての人にキリストの愛を示す必要があるとローリー牧師は述べた。それをするには、全ての人のところへ行き、福音をもってあいさつする必要があると語った。
「何をしているかにかかわらず、神は全ての人を愛しています」とローリー牧師。生まれつきの同性愛者はいないと述べ、同性愛の誘惑に遭うかもしれないが抵抗はできると説明し、ある元レズビアンの女性の手紙を読んだ。その女性は、ローリー牧師のメッセージをラジオで聴き、信仰を持った後にどのように同性愛から離れたかを手紙に書いていた。
「福音は誘惑によって私たちを定義するのではなく、キリストの義によって定義するのです」とローリー牧師は述べた。
ローリー牧師はまた、同性愛者を愛する必要があるが、妥協したり受け入れたりする必要はないとした。そして愛をもって指摘し、真理を語ることは、裁いたり、糾弾したりすることではないと付け加えた。
5つ目に、全ての人を福音に結び付ける必要があるとローリー牧師は述べた。全ての人は深いところで、神との関係を模索していると言い、「神は全ての人を変えることができます」と語った。
6つ目に、何があろうと祈る必要があるとローリー牧師は述べた。「米国に霊的覚醒が起きるよう祈る必要があります」。すぐに救ってくれる政治的な救い主はいないと強調し、「これは政治より、また文化より大きいのです。これは私たちが巻き込まれた霊的戦いであり、霊的な解決が必要なのです。米国には、これまで必要としなかったほどのリバイバルが必要です」と語った。
一時的にいくつかの戦いでは負けるかもしれないが、しかし聖書は、クリスチャンが戦いに勝つと述べているとローリー牧師は話し、神の「武具」を身に着けることの重要性を強調。エフェソの信徒への手紙6章10〜13節を引用した。
「最後に言う。主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。悪魔の策略に対抗して立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするものなのです。だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を身に着けなさい」
※この記事はクリスチャンポストの記事を翻訳・編集したものです。