キリスト教徒間における国交正常化 竹島問題を考える その2

今回の土肥氏の発言で現在ブログが炎上しており、「売国奴」呼ばわりする者さえいるが、彼の発言には将来決して避けては通れない歴史観の問題がある。
 
土肥氏の発言はこのようなものだ。
 
【ソウル14日聯合】朝鮮半島の和解と平和を願う「2007釜山-板門店平壌(PPP)十字架大行進」に参加するため訪韓している、日韓キリスト教議員連盟代表の土肥隆一衆議院議員ら日本のキリスト教関係者が14日、韓日の過去史に対する謝罪文を発表した。
 土肥議員らは謝罪文を通じ、「日本人は天皇を現人神とする偶像崇拝の罪を犯し、韓国人にも偶像崇拝を強要しただけでなく、植民地や占領地に神社や神宮を立て参拝を強要した。過去を振り返り、われわれ日本人が犯した罪を主の名の下に告白し、謝罪する」と述べた。

 続けて、「1938年に日本の教会代表者が警察とともに北朝鮮平壌の教会を訪れ神社参拝を強要し、堤岩里教会では放火し住民を殺す行為まで行った。日本が国としてアジア諸国を侵略し住民らに苦痛を与えた際、海外の占領地では国家政策に追従する伝道活動を行い、国内では必勝祈願会を開き、戦闘機を購入するための献納・献金を主導した」と告白した。その上で、十字架大行進に参加した日本人代表団は、日本の犯した罪が日本人の罪であることを認め、韓国人と韓国の教会に伏して謝罪すると述べた。韓国の植民地解放62周年を迎え、未来志向的な韓日関係を築くため、日本政府が悔い改め、謝罪する必要があると強調している。
 
 こうした発言は決して日本国の国益を損なうものではない。
むしろ韓国人が日本人に抱いている不信感と歴史的不快感に対して、これを緩和していくものである。日本人がただ自国の名誉のために自己正当化する歴史観を持つのではなく、真実に基づき道義にかなう歴史観を持っている事を内外に示している。
 発言の中にあった「堤岩里教会では放火し住民を殺す行為」は、日本キリスト教の歴史研究者にはよく知られる話である。