フィリピンの人の証言

フイリピンのヘンソンさんの証言

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ヘンソンさん 著書「ヘンソンの苦難」から

42年2月、近所の山路で3人の日本兵にレイプされた。直後に抗日人民軍のフク団(フクバラハップ)に加入、アンへレス地区で伝令や物資調達を担当、翌年4月組織の指示で男性ゲリラと荷車に武器と弾薬を忍ばせて運ぶ途中、日本軍の検問所で捕まり、駐屯地に監禁、「慰安婦」にされた。
44年1月、ゲリラ仲間が襲撃して奪還してくれた。

職業的慰安婦とは違ったケースである 。 ヘンソンさんを含むフィリピンの慰安婦たちのほとんどは 、業者が介在する余地がなく慰安所暮らしではない 。フィリピンの場合 ゲリラ討伐や内偵に便乗した虐待やレイプが行われていたと思われる 。

慰安婦たちのリーダー的存在であるヘンソンさんはアジア女性基金に反対していたが 、その後気持ちが変わり96年8月に第一号として200万円の償い金を受け取っている 。
彼女は 英文で回想録の原稿を執筆したほどの知力の持ち主で 、記述も筋道が通っており 最も信憑性の高い証言者だと思われる 。 残念ながら 彼女を9ヶ月監禁した部隊名や隊長名がわからず、直接的な裏づけを取ることはできていない 。
しかし 、タルラック憲兵分隊にいた北崎茂三少尉は 、ゲリラとの戦いで兵士たちの気持ちは荒れていたから申し立てのような状況はありえただろうと語っている 。
事実 、フィリピンの第14部隊は軍紀が乱れていると定評があり 42年5月2日の陸軍省会議で 大山法務局長 が 「 南方軍の犯罪件数237件 、支那事変に比して少なし 。第14軍には強姦多し 」 と報告している。

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【参考】
http://www.geocities.jp/nannjakorea/rekisi/ianfu6.html
http://www006.upp.so-net.ne.jp/nez/ian/