土地政策

 
 
1910年、大日本帝国は、李氏朝鮮を併合した。
それまでの日韓間に締結された条約が全てそうであったように、この併合も武力を背景に調印を強要したものだった。
この併合によって朝鮮人の国はこの世から、なくなった。
つまり、日本人は朝鮮人からついに国まで奪ったのでした。
 
支配者になった日本人がまずやったこと。それは土地調査事業でした。
これは朝鮮全土を測量して土地の所有者を明確にする事を目的としていた。その結果を元に税金をかけるのですね。
 
でも、本当の目的は少し別のところにあったようです。
土地の所有者は申し出よ、というのが当時のやりかたでした。
期限をきり、そして日本語で書類を作成しなければならなかったのだそうです。
 
そういう布告自身を知らない人もたくさんいたようで、結果的に多くの人々が申告をせず、土地を奪われました。また山のように、それまで特定の所有者っを持たなかった土地がすべて国家財産として没収されrました。そしてそれらの土地は日本からの入植者に安価で払い下げられたのです。
 
食えなくなった零細な農民は仕事を求めて日本に流れ出て行きました。
 
朝鮮の人々も黙ってはいません。
朝鮮の各地で独立運動が展開されました。
 
1919年3月1日に始まった3・1独立運動はその代表的なものです。5月までデモや暴動が発生しました。200万人もの民衆が参加したそうです。
 
朝鮮民族を完全に押さえこんだつもりでいた日本の官憲はこの大規模蜂起に泡をくいました。そしてこの独立運動の圧殺のために彼らは手段を選びませんでした。
 
・・・・・・
これじゃあ、日本を嫌いにならないほうがどうかしていると思いませんか?
 
(『日本人嫌いの韓国人とつきあう方法』 渡辺まもる 1996年)
 
1950年生まれ、メーカーの営業、ソウルに赴任