日露戦争のころの軍の情報統制

 
日露戦争で書いてはいけないと指定されたのは
 
「日露戦史史稿審査に関する注意」に書かれている。
 
15か条のうち面白いのは
 
3、臆病、失策を書くな
 
6、前進または追撃の迅速かつ存分でなかった理由は省略し、漠然とした記述にしておけ
 
11、国際法違反、外交に影響があるものは書くな
 
(『司馬遼太郎歴史観』 p143~147)
 
 
なるほど、後の大本営のやったことの原型だな。
 
都合の悪いものは記録するなというわけだ。
 
今もその精神は脈々と流れているね。やたらと黒塗りの多い日本政府には。