黄金律とネトウヨ
１
人類の文明には、その基幹となる思想がある。東洋では、東洋宗教（儒、仏、仙）を基幹とした東洋文明が生まれ、西洋社会にはキリスト教を基幹とした文明が生まれた。
今日、我々が属している文明は、これらに物質科学を加えたようなものである。
そのキリスト教の教えには、「汝の欲するところを他人にもせよ」という黄金律がある。パレスチナに生まれ西洋社会にキリスト教は広まったが、極東ではこれと同じ事を孔子が教えており、「汝の欲せざるところを他人にすべからず」と表現している。
いずれにしても、しばしば冷酷になりがちな我々が、仁愛を取り戻しすために必要な教えであると言える。
このような豊かな人間性の原理の事を、「共鳴と共感の原理」という。
例えば、我々が他人をむやみに殴らないのは、その殴られた痛みを想像するからである。悲しい運命に翻弄される映画を見て、涙を流すのはそれに共鳴し共感いているからだ。
ひもじい思いをして、何日も食べていない人に、食べ物を与えたくなるのも、そのつらさを感じるからだ。
そこで共感する人は、「汝の欲するところを他人にもせよ」「汝の欲せざるところを他人にすべからず」という教えを身をもって実践することになる。
こうして世界は徐々に明るくなり、２０世紀に至ると人権思想が高揚し、かつて存在していた「奴隷制度」や「性奴隷制度」「人種差別」や「植民地主義」「弱肉強食の世界」などが解決し、あるいは「しつつある」のである。
２１世紀は、様々な意味での人間性の回復の世紀となるであろう。
ところが、こういう「共鳴と共感の原理」にまったく反する存在がいる。それが日本のウヨク勢力やネトウヨであり、慰安婦問題に特にそれが現れている。元慰安婦たちの話を聞いた時、我々はそのあまりのつらい人生に共感し涙が流れる。それが強制連行の結果であるか？否か？など関係ない。明らかに女性たちは、日本軍が企んだ性欲の解消施設「慰安所」で、もがき、苦しみ、生涯続くような不幸を負ったのである。
また、日本人か韓国人か中国人かなども関係がない。
どの国の人であっても、その悲しみと怒りに共感はできるからだ。
３人の被害者が２００７年に米国議会で証言した時には、国を越えて議員達の多くが眼を真っ赤にして泣いていた。そのつらい出来事がもし、自分の愛する娘や妻や姉、妹に降りかかるなら・・・と思うからである。
これは「共鳴と共感の原理」に生きているからだ。
ところが、これに同情どころか、話の粗さがしをし始め、さらに「嘘つきババア」などと叫びながらヘイトデモをする連中が現在の日本には存在しているのである。それは彼らの人間性が大きく歪んでいるからだ。
ネトウヨに黄金律は無関係である。
ゆえに現在の日本における右翼勢力の台頭は、文明と文明、宗教と宗教の対立の様相を帯びている。ネトウヨの全てが靖国、伊勢などの神社の崇拝者である事も知っておくべき事である。この神道という疑似宗教には、最初から「生きる道」の教えが無いのである。それどころか、神道は、遊女と遊郭の発生源であった。
２
http://www.twitlonger.com/show/n_1s1fkq7 このミハイル氏はブログの中で、自分がネトウヨだった時代を振り返っているが、ネトウヨの良心を失った悪辣な実態が書かれている。
在日朝鮮人であるはらっぱさんに向かって「在日ゴキブリババァ」と罵声を浴びせて・・・
「朝鮮糞食い人種」「チョンをゴキブリの域にまで高めてやってるんだぞ」と・・・・
「コラ画像を拡散したり、既に過去を反省している転向者に対して昔の書き込みを持ち出して嘲笑したり、ある時は在守会の会員として在日朝鮮人を擁護するフリをして貶めたりもしました。フォロワーさんと一緒に集団で相手を罵倒し、自分を「無敵の存在」と思っている節があった・・・・
という。
なるほど、これはかなりのものだ。
これについてあるツイッターでは
これを読むとネトウヨになる事は＝悪霊に憑依されるようなものだと思うな。人格がころっと変わり低劣となり、良心がマヒしてしまう。対処法として部屋に十字架？【私のネトウヨ時代について】ネトウヨ化する以前、私は数年間に渡って http://tl.gd/n_1s1fkq7
と的確な感想が書かれている。確かにこれは集団ヒステリーの中で人格転換を起こしており、映画「エクソシスト」のように十字架のお守りが必要かも知れないと思わせるものがある。ちょうど２０００年まえ、イエスを殺害した人々が陥っていた集団ヒステリーによる人格転換である。彼らはその背後で操る悪魔の意思を実行しようとしているのである。
