大嘗祭考 メモ

大嘗祭天皇が神性を得るための秘儀である」と昔読んだ歴史書に書いてあったのだが、神性を得る」というのは、要するに天皇が「(アマテラスという)神の子」になるということだ。

昔の人はそんなことを信じていたらしい。

日本書紀には、天武2年(673年)の記事として天武即位後の大嘗祭の記事があり、これが大嘗祭のはじまりだ。日本書紀には、持統5年(691年)の大嘗祭記事も書かれている。その後、室町時代応仁の乱後柏原天皇(第104代)以来、大嘗祭は行われなくなったが、江戸時代に入り、1687年に復活した。第113代東山天皇の時代である。
その後もすったもんだがあったのだが、吉宗は1740年に新嘗祭も復活させた。

大嘗祭は11月に新穀、新酒を神々とともに食す祭りだが、新嘗祭はやはり同じ時期に祝う収穫の祭りである。このとき280年ぶりの再興であったそうだ。新嘗祭現在は「勤労感謝の日」になっている。