永遠の課題ー「善く生きる」


「善く生きる」

紀元前5,6世紀に生まれ、今日まで崇拝されている思想家たち教えたことの共通した特徴は、「善く生きる」である。

シャカや孔子などの東洋の思想家が人倫道徳を説いたのはよく知られているだろう。

ソクラテスもその一人であり、彼は人生の目的は魂(プシュケー)を向上させることだ、と言い、そのためには徳が必要なのだ、と述べた。そしてそのためには真理の追究が必要であり、その真理に従って「善く生き」れば魂は向上するのだという。

仏教に帰依した聖徳太子「諸悪莫作(まくさ) 諸善奉行」(善をなせ、悪をなすな)と述べたように、こうした思想は共通しているのである。

もちろん、ここでいう道徳とは、安倍政権の閣僚たちがいうような、チンケな国家主義ではなく、「黄金律を中心とした」人類の普遍的道徳のことである。
彼らは「国に奉仕することが何よりも重要である」という戦前の修身教科書に掲載されていたカビの生えたような国家主義妄想を”道徳”と呼び、子供達を再び「臣民」にしたいらしい。

アホらし。

そんなチンケな道徳は要らない。
人類の共通の価値観である普遍的道徳を教えて、世界に通用する人材を育成すべきであろう。