宗教と科学

【『律法』の思いやり規定】

『律法』には「思いやり規定」と言うべき部分がある。例えば、こんな風に・・・・ 貧しく乏しい雇い人は、同胞であれ、またはあなたの国で、町のうちに寄留している他国人であれ、それを虐待してはならない。 (『申命記24章11) つまり、誰かを雇ったら…

最近、不倫に厳しい日本社会

シラ書〔集会の書〕/ 26章 22節 売春婦は、唾をかけられて当然であり、/人妻との浮気は死への落とし穴である。 レビ記第18章20 隣の妻と交わり、彼女によって身を汚してはならない。 バビロンに捕囚されて旧約聖書が編纂された時、すでに彼等には、不倫を禁…

悪魔は嘘つきである

ヨハネによる福音書/ 8章 44節 あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たしたいと思っている。悪魔は最初から人殺しであって、真理をよりどころとしていない。彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から言…

万物の原初起源

全てのものには、メッセージがある。 例えば、映画を見たり 音楽を聞けば、何らかのメッセージがあるように 野に咲く花や蔦や木や草や 地を這う小さな虫や夜空を色どる星々も 全てが思想である。 全てが、言を持っている。 この宇宙は、思想の産物である。

それは偶然起こるのか?

それは偶然起こるのか? 東北地震は、M9・0級の地震だった。その大きな爪あとは、今なお消え去ってはいない。M9以上の地震は「超巨大地震」と呼ばれている。そのエネルギーの膨大さについては言うまでもない。世界的に見ても、この200年間に6度しか…

人の対立を考える

人の対立を考える 労働者と資本家 20世紀の社会でもっとも対立的に捉えられていたのは<資本家と労働者>であろう。確かにそこには<搾取>というべき根深い対立の根があった。強欲な資本家たちは、できるだけ儲けを大きくしようとし、一方で毎日汗を流し…

永遠の課題ー「善く生きる」

「善く生きる」 紀元前5,6世紀に生まれ、今日まで崇拝されている思想家たち教えたことの共通した特徴は、「善く生きる」である。 シャカや孔子などの東洋の思想家が人倫道徳を説いたのはよく知られているだろう。 ソクラテスもその一人であり、彼は人生の…

律法における性の禁止事項

これらは今から3500年も前に神がモーセに与えられた律法の一部である。 紀元前15Cといえば、日本列島ではまだ散発的な農耕しか行われておらず、大部分が狩猟生活していた時期である。文明とか文化と言えるようなものはまだほとんど何もなかった。 そ…

プラトンよ、おまえもか!・・・輪廻・転生を考える

輪廻・転生と言えば、仏教が有名である。 最近、現在亡命中のダライラマが、転生活仏制度を廃止を述べたというので話題を集めた。 これは元々、インドの哲学に「輪廻転生」が説かれていたので、仏教にとりいれられた訳だが、チベット仏教はそれを制度化した…

韓国はキリスト教国

100万人かー 壮観だな 母親の代までカトリックだったので親しみがあるんだよね 記録しておきたい ソウルの光化門広場で行われた施福ミサの様子 フランシスコ法王、光化門施福ミサ執典…100万人が殺到 フランシスコ法王がソウル・光化門広場で、尹持忠(ユン…

悪魔は最初から・・・・偽り者である

ヨハネによる福音書 8章44~47 「悪魔は最初から人殺しであって真理をよりどころとしていない。彼の内には真理がないからだ。悪魔が偽りを言うときは、その本性から言っている。自分が偽り者であり、その父だからである。しかし、わたしが真理を語るか…

終わりの日にサイコパスが

ユダ18~19 彼らはあなたがたに「終わりの日に、あざける者たちが現れて、不信仰な欲望のままに生活するであろう」と言いました。彼らは分派を造り、この世の命だけに生き、霊を持たない者たちです。 つまり「終わりの日」にはサイコパスがたくさん現れ…

『福翁自伝』(幼少の時)の合理主義

『福翁自伝』(幼少の時)より 12,3才の頃、殿様の名前を書いた紙を踏んだところを兄にたしなめられた少年・福翁は、これが不満で、それでは「神様の名前を書いたお札を踏んだらどうなるだろうと思って」(幼少の頃)踏んでみたが何もない。 何の罰もな…

孔子

孔子の門人、77人とした『史記』「孔子世家」ーー司馬遷 「朝鮮列伝」ーー戦国時代、燕の衛満が朝鮮王 『礼記』内則編 6才になると、数、方角、名を覚える 7才 男女席(布団)を同じくせず、食を共にせず 8才 目上や年長者に譲ることを教える 9才 暦を…

科学者たちの言葉

われわれが観測しているのは、自然そのものでは無く、 我々の探求法に映し出された自然の姿だ。 W・ハイゼンベルク 物理学の理論的な基盤をこの(新しいタイプの)知識に適合させようと言う私の試みはことごとく失敗に終わった。その状態は言ってみれば、ど…

スエーデンボルグ

天界に入る生活の容易さ 天界に入る生活をするのは、一般に信じられているほどむずかしいものではない。自分では不正直で不正だと知ってはいても、その方向に心が動いて行くとき、それは神の教えに反しているから行ってはならない、と考えさえすればよいの…

パンの片割れ

昔、スコットランドのクリスチャンには、こんな言い伝えがあったと言う。 神様は昔、一つのパンを切り裂いて 一方を男とし他方を女とした だから男と女は自分のパンの片割れを求めてひきつけ合うのである こうした伝承があって初めて一夫一婦制度が生まれた…

想いは力である、という事

「想念の力」を実験する 20数年前、当時新宿駅に時折やって来る修行僧の一団があった。 彼らは別れ、一人づつ立っていた。 そこで私は思いついて、思念を送る実験をした。 すでに瞑想の訓練をしていた私はありありとイメージを造る事ができたので、私はイ…

真理という言葉、事実という言葉

真理について ウィキペディア(Wikipediaでは 真理 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 真理(しんり)とは、本当のこと、また本当であること。ありのまま誤りなく認識されたことのあり方。ラテン語のvereは、ありのままのものの意。ギリ…

虫の声

人類の多くは「虫の声」を、右脳で聞いていると言う。 けれども、日本人だけはなぜか、左の脳で聞くと言うのだ。 人類が虫の声を音楽として捉えていても、日本人はそれをまさに「声」━言語として捉えているのだ。 ところが不思議な事に日本語を母国語として…

トマス・アキナス━文明は出会い、衝突し、そして融和する

トマス・アキナス━文明は出会い、衝突し、そして融和する http://blogs.yahoo.co.jp/kurodakango/3380567.html の記事でトマス・アキナスの事を少し書いた。 ついでだから彼について少し知識を広げておこう。 トマスは1225年、十字軍戦争の真っ最中に生…

悟りと啓示、インスピレーション、霊感、科学と宗教

昔、子供の頃読んだ『世界の偉人伝』にアルキメデスの発見のお話がのっていた。 こんな話だった。 王が金細工師に金を渡し、純金の王冠を作らせた。ところが、金細工師は金に混ぜ物をし、王から預かった金の一部を盗んだ、といううわさが広まった。そこで王…

4大聖人はなぜ、同時期に生まれたか?

紀元前5世紀頃、世界中で同時的にいろんな思想家が生まれた。 中国の春秋戦国時代に現れた孔子、老子、荘子、墨子、孟子、荀子・・・・などの学者、宗教家は「諸子百家(しょしひゃっか)」と呼ばれている。 同じ頃、インドでは六師外道(仏教以外の思想家…

シェルドレイク仮説の真偽 その2

シェルドレイク仮説をまとめます。 あらゆるシステムの形態は過去に存在した同じような形態の影響を受けて、過去と同じような形態を継承する。(時間的相関関係) 離れた場所に起こった一方の出来事が、他方の出来事に影響する。(空間的相関関係) 形態の…

シェルドレイク仮説の真偽

ルパート・シェルドレイクの『形態共鳴説』については、以前 http://blogs.yahoo.co.jp/kurodakango/3380567.html で少し取り上げたので、これを機に詳しく解説しておこうと思いました。 シェルドレイク仮説の真偽 科学は過程の学問です。 ゆえに昨日まで常…

イエスの奇跡と20世紀の世界の病

野口晴哉との出会いは、当時の私には一つの精神革命だった。 野口に触るだけで病が治す事ができた・・・と言う事は 『聖書』の中のイエスの奇跡も実際に有った事なのだろうか? 昔、シュトラウスは『イエス伝』という本を書いた。http://ci.nii.ac.jp/naid/1…

自然の摂理

春先になると、筍やらフキやらつくしやらワラビやらスカンポやら 冬の間に溜め込んだ毒素を排出するための野草、山菜がたくさんできる。 私の田舎の生活での定番はスカンポだった。 田舎では「ボコン」と呼んでいた。 山に登って秘密の場所で取って来たボコ…

時計仕掛けのオレンジ

西欧において、16世紀まで宗教と科学は不可分のものだった。 科学はキリスト教、錬金術、哲学などの総合知識の一部であった。 自然の摂理への洞察は、すなわち神の意思を探る事であり、それはスコラ哲学以来、13世紀のトマス・アキナスの『神学大全』に…

シンクロ宇宙

年齢を重ねるにつれ、偶然というものが無い事にきづく 日常のささいな出来事から、国や世界を左右する出来事に至るまで、全てが見えない糸のようなもので、複雑に絡みあいながら、互いに関係しているのである 全ての存在が互いに無関係ではないし、全ての出…