「立憲主義」を知らないから、自民党憲法案はあの内容なのか?



このツイートを見て不安というより、恐怖を覚えたのは私だけなのだろうか?

古代において国権の権威の由来は、その王が信奉する神々の子孫であるという王権神話であった。王は神々の子であると同時に祭祀であり、この神話によって人々を統治する事が正当化されたのである。
日本はつい70年前までは、紀元前の古代国家のような国だった。天皇の権威は、アマテラス神話によって担保されていた。ゆえに日本では「政りごと」は「祭りごと」なのである。

しかし近代民主主義国家における政府の権威や合法性は「憲法の制限下に置かれていること」である。
国民の合意の上で成立する理念と政府を縛る規範が書かれた憲法があり、政府がその憲法を守ることにより始めて、その政府は合法とされる。

立憲主義」を知らないということは、こうした大前提を知らないという事だ。
東京大学法学部卒業.  法学士、元総務官僚.→現在自民党憲法改正推進本部事務局長にして総理補佐官が、立憲主義を知らない」というのは、本当に怖いことだと私は思う。だから、立憲主義」を無視したあんな憲法案で”のほほん”としておれる訳だ。

自民党憲法案が通ったら、再び神権天皇制国家が造られることになるだろう。
それは古代への退行である。



時々、憲法改正草案に対して、「立憲主義」を理解していないという意味不明の批判を頂きます。この言葉は、Wikipediaにも載っていますが、学生時代の憲法講義では聴いたことがありません。昔からある学説なのでしょうか。