「人はみな自己の良心に従って生きなければならない」



「人はみな自己の良心に従って生きなければならない」

これがキリスト教が到達した生き方である。

そしてこの教えが最も必要な国の一つ。

それが日本である。

しかし、残念ながら、日本のキリスト教は随分前に死んでしまっている。あの戦争の中で、軍国主義の旗を振りながら、伊勢神宮に参拝した時・・・・にである。

それは良心に反した行為だったからだ。

その時、日本のキリスト教は死んだ。1872年、横浜から始まったプロテスタントの光ある歴史が暗黒に飲み込まれたのである。

ゆえに日本では
「人はみな自己の良心に従って生きる」という生き方はあまり広まらない。

もちろん、教えられなくても、自分でも知らないうちに内なる神の声に従い、良心的に生きている人もいるわけだが、生気を保つことさえ難しい人生の暗黒の渦の中でそれを保っていられる人が何人いるだろうか?

そのような試練を耐えられるのは、信仰と希望と愛であると『聖書』は告げている。