皇軍将兵の死は、まったくの無駄死だったのか?
あの戦争は、侵略戦争である。
そして半数以上の日本の戦死者が、戦闘による「死」ではなく、飢餓や病気により死んだ。
しかし、それじゃあ、その「死」はまるで無駄だったのか?と言えば、そうではない。
その大いなる犠牲は、戦後我々が「不戦平和社会」を築くのに役立ったのである。
もう、あんな目はたくさんだと多くの人が思ったからだ。
繰り返すが、あの戦争自体は無意味というよりも、負の意味しかなかった。
「我々はアジアの盟主」だと思いあがった人々が、領土を広めるための戦争をしたのである。
そんなのはもうごめんだから、我々は警戒するようになった。
一度、犯した過ちは、2度と繰り返さない。
そういう意味では、意味ある犠牲であったと思う。