日本人と韓国人6 人情の味

これまで書いた「韓国人の性格」に関する記事の中に
個人主義者にとっては)韓国人のおせっかいで、一言多い、口うるさい性格について、
 
「・・・・・・・・・・・・・・
日本人から見ると、「一言多い人達」ですが、韓国人に言わせれば、それが人情であり、生きる味なんだそうです。
韓国に来て、最初のころは、おせっかいな人達の大きなお世話に、ストレスを受けてましたが、長く住めば住むほど、その「味」を心地よく感じるようになってきました」
 
という話がありました
 
この話を書きながら、私が連想したのは
日本に来る外国人のお寿司の話でした。
 
例えばこんな記事です。
 

ロシア圏の女性誌などでは、富裕な人向けに海外旅行情報が時々載っています。
日本についても毎回情報が出るのですが、必ずと言ってよいほど、日本に行くなら寿司を食べるべしと書かれています。

そんな情報を知っているだけに、本場日本で寿司を食べるということは、家内にとって、非常に有意義なことだったのでしょう。

寿司ネタは、サーモンやツナ、イワシやサバ、イクラなど、どちらかと言うと濃い味の魚を好みます。

特にツナは、外国人には食べやすく親しみやすい味なのか、『こんな美味しい魚は初めて!』と大感激していました。

結婚後もツナ好きは相変わらずです。おかげでウチの冷蔵庫には、『俺んとこは、ツナ缶の業者か?』と言うぐらい大量のツナ缶が常備されています。

また、イクラは、ロシアでも人気がある食材なので、違和感もないらしく、『フクースナ!(美味しい)』と呆れるほど食べていました。

ちなみにイクラは、ロシア語が語源で“魚の卵”を指します。

私たちが食べるイクラをロシアでは、“クラースナヤ イクラ(赤い魚卵)”。
高級食材とされるキャビアは、“チョールナヤ イクラ(黒い魚卵)”と呼んでいます。

一方、イカやタコ、白身魚などは、明らかに不味いというリアクションをとりました。
『味がしない』『ゴムを食べているみたい』と不評でした。

顔をしかめてイカをモゴモゴ噛む彼女を見ながら、日本人の繊細な舌に追いつくのは、まだ少し時間がかかるなあと感じました。


 
つまり、子供の頃から食べていない外国人には、白身魚の微妙な味わいが分からない。
味蕾が発達していないからです。
 
同じ事が「人情」にも、言えるでしょう。
子供の頃から人情に触れていれば、人情の感性も発達して、人情の機微を味わう事ができる。
けれども、人情に触れた生活をしていないと、人情を体験しても、味わえないし、人によっては不快に思うのだという事です。
 
情の世界は全てそのような面があります。
愛はそれを知ろうとしない者には、無機質なものです。そして時にはそれに背を向けてしまう。
しかしもしそれに心を向けるなら、その味わいは最高の美味です。
ですから常に愛に心を向けておく
すると誰かを愛した時、そして誰かに愛された時、その愛を味わえば味わうほど、その感覚は発達してその恍惚としたすばらしさを全身で感じるようになる。それが魂の成長というものです。