虫の声

人類の多くは「虫の声」を、右脳で聞いていると言う。
けれども、日本人だけはなぜか、左の脳で聞くと言うのだ。
人類が虫の声を音楽として捉えていても、日本人はそれをまさに「声」━言語として捉えているのだ。
 
ところが不思議な事に日本語を母国語として育った外国人もやはり、左脳で聞くのだという。
 
という事は言語が脳の構造にいくばくか影響を与えているという事である。
言い換えれば、心が脳に影響を与えているのである。
文化の持つこうした性格を考える事は、歴史を考える参考になる。
 
例えば、ある人がユダヤ教に改宗すると、ユダヤの文化に触れ吸収する。
するとその脳の構造はユダヤ的になって行く。
2,3代もすれば
ソフトウエアだけでなくハードウエアも変化があるはずだ。
 
そしてこれは調べてみたい事なのだが、遺伝子レベルの変化さえあるのではないか?
もちろんこれは単なる仮説で、実験して確かめたわけでは無い。
だが考えられる事である。