安倍元総理の掲げる外交政策がもたらす東アジアの緊張

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クローズアップ2012:自民総裁に安倍氏(その2止) 強い保守色、前面に
毎日新聞 2012年09月27日 東京朝刊

 ◇外交・安保 「毅然と対応」強調
 安倍晋三自民党総裁が政権に返り咲けば、民主党政権下で関係が悪化した日中、日韓関係の立て直しを迫られる。しかし、中韓両国には旧日本軍による従軍慰安婦問題の強制性を認めた河野洋平官房長官談話の見直しを主張するなど歴史認識で保守色が強い安倍氏への警戒感もあり、東アジア外交が緊張する懸念もはらんでいる。 「民主党政権によって外交敗北と言われている。まずは外交安全保障について訴えていきたい」。安倍氏は26日の就任記者会見で次期衆院選の争点を問われ、真っ先に外交安保を挙げた。「毅然(きぜん)とした対応」を前面に出し、尖閣諸島竹島問題で混乱が続く民主党政権の弱みをつく構えだ。

 安倍氏尖閣諸島沖縄県)を巡る中国との問題について、「断固として島を守る意思を示す」と繰り返し、国有化を強化する立場だ。領土を巡り近隣諸国からつけ込まれるのは、民主党政権での日米同盟弱体化が要因との思いがある。憲法解釈の変更で、米国が求める集団的自衛権行使の容認を主張しているのも、日米同盟を強化した上で中国に向き合う戦略が背景にある。




安倍氏は、従軍慰安婦問題の強制性を認めた河野洋平官房長官談話の見直しを主張しているが、これは5年前に1年間首相をした時も、安倍にとっては、「したかった事」なのだ。
しかし、これがやれなかったのは、中、韓、北朝からの反発が必至だったからだ。さらに米下院の慰安婦決議によって動きを封じられたのである。
今回は、東アジア諸国との関係が悪化しても、それをやろうと言う事らしい。

憲法9条を改変して、自衛隊の一部を海兵隊化して、尖閣に駐屯させるのはいいが、竹島はどうするのだろう?
竹島は日本の領土だから、不法占拠している韓国軍にいきなり発砲」なんていうシナリオにならなければよいのだが。(まさかね)
たしかに安倍氏が総理になるのは憂鬱である。
それは、日本の孤立と戦争の匂いがしてくるからだ。








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◇韓国 「心配先に立つ」
 【ソウル澤田克己】韓国の聯合ニュースは「自民党総裁に極右の安倍元首相」と速報。解説記事で、安倍氏を「アジア諸国との善隣友好より日米同盟を重視する」と指摘しつつ、「歴史と領土問題について強硬で、韓国や中国など周辺国との摩擦が強まる」という見方を示した。韓国政府当局者は「日本の次の首相かもしれないと考えると、歓迎より心配が先に立つ」と話した。

 韓国では竹島問題で悪化した日本との関係を修復したいという空気があるが、領土問題や慰安婦問題で強硬な姿勢を取る安倍氏が首相になった場合は難しいと考えられている。

 ◇安倍晋三自民党総裁の主な主張
◆消費増税  増税は賛成。3党合意を実行するが、デフレのままなら、増税すべきではない

◆エネルギー 代替エネルギーを得た段階で、原子力依存を減らしていく。今、手放すべきではない

◆TPP   聖域なき関税撤廃には反対。参加すれば変更できるか、国益を守れるか考慮する

◆外交・安保 安全保障の基軸は日米同盟だ。立て直すには集団的自衛権の行使容認が必要だ

尖閣問題  尖閣諸島は断固として守る意思を示す。国益がぶつかっても戦略的に日中関係をコントロールする
 


「韓国では竹島問題で悪化した日本との関係を修復したいという空気があるが、領土問題や慰安婦問題で強硬な姿勢を取る安倍氏が首相になった場合は難しいと考えられている。」・・・という事だが、

確かに安倍元総理が総理に返り咲けば、日韓関係の修復は不可能である。