何が大日本帝国を追い詰めたのか?

現代の歴史論争の中で、よく言われる事だが、例えば先の戦争について「アメリカが日本を経済的に追い込み、戦争を仕掛けさせた」とか言う意見がある。
確かに、第二次大戦前の大日本帝国は経済的に追い詰められていた。
その原因には、アメリカなどの圧力もあったが、それ以前に経済恐慌があった。
米騒動以来の慢性的不況の中を経済恐慌が襲ったのだ。
だが、それだけではなかった。
この経済恐慌と同時的に東北を中心に飢饉が起こったのである。
これが、当時の日本の状況であった。
 
1929年からの飢饉では多くの人が餓死し、身売りがなされたが、34年の大冷害を発端とする凶作では、東北地方を中心に6万人以上の女性が身売りや出稼ぎに出なければならなかった。この年、3月に起きた函館の大火は、昭和に入って記録した大火災であり、5千人以上が死傷し、焼失した世帯2万2千という大惨事だった。この時、遊女として身を売って東京に来ていた25才のあさ子という女性は、この大火災で弟、妹の4人が焼け死んだと知るや、生きる望みを失って自殺したという。これも飢饉ゆえの隠された痛ましい悲劇の一こまに違いない。
 
つまり、大日本帝国を追い詰めたのは、神様であった。
 
ではなぜ神様は大日本帝国を追い詰められたのだろうか?
それがこのブログのテーマであり、ここまで読んできた人には答えが分かるはずである。
 
そして、それは今日の慢性不況と天災の答えでもあるのだ。