『立正安国論』

                     立正安国論

 1256年8月、鎌倉では洪水があり、また風疹が全国的に流行、その後わずか3年間に大地震、大火、飢饉と天変地異が続き人々は苦しみあえいだ。幕府も朝廷も神に祈り、仏を仰いで諸寺に大法、秘法を修させたのだが、災は増加する。
 日蓮は「ただ事ではない」と感じこの根因を経文に求め1260年7月『立正安国論』に所信をまとめ、前執権北条時頼に呈した。(第一回国家諌言)
 
 

 『立正安国論


 要旨
災害続出の因は、禅、念仏等の邪法が盛行したため諸天善神が帰天したからであり、この災害を救うには邪法への施しをやめ法華一乗の正信に帰さねばならない。さもないと内乱と外国の侵略が起こるであろう


 
この予言は後に成就してしまうのである
ところで  『立正安国論』 は宗教史に残る名文なので、宗教に関わる人はぜひ、読んでおいて欲しい著作である。