従軍慰安婦問題・・・・神々と古代の娼婦

 娼婦は「人類最古の女性の職業だ」と言う。
 
古代に置ける娼婦とは「神聖娼婦」の事である。
 
エジプトのイシス神殿やアシタロテ(アプロディーテ)神殿の神殿娼婦は有名である。
 
 
 歴史学の父ヘロドトス『歴史』から抜粋してみよう。ヘロドトスは起源前5世紀、オリエント各地を旅してアッシリアの神殿売春を次のように記録している。



「・・・・この国の女は誰でも一生に一度はアプロディテの社内に座って、見知らぬ男と交わらねばならぬことになっている。・・・・・女たちはアプロディテの神域の中に、頭のまわりにひも紐を冠のように巻いて座っている。・・・・・女たちの間をぬってあらゆる方向に通ずる通路が仕切ってあり、よそから来た男たちは、この通路をたどりながら女を物色するのである。
 女はいったんここに座った以上は、だれか見知らぬ男が金を女の膝に投げてきて、社の外でその男と交わらぬかぎり、家に帰らないのである。金を投げた男は「ミュリッタ様のみ名にかけて、お相手願いたい」とだけいえばよい。アッシリア人はアプロディテのことをミュリッタと呼んでいるのである。金の額はいくらでもよい。決してつき返される恐れはないからである。この金は神聖なものになるので、突き返してはならぬ掟なのである。女は金を投げた最初の男に従い、決して拒むことはない。男と交われば女は女神に対する奉仕を果たしたことになり家に帰れるが、それからはどれほど大金を積んでもその女を自由にすることはできない。
 容姿に恵まれた女はすぐに帰ることができるが、器量の悪い女は長い間勤めを果たせずに待ちつづけなければならない。三年も四年も居残る女も幾人かいるのである。キプロスでも幾箇所かに、これと似た風習がある。」
 
注)
ミュリッタ女神――『世界の名著ヘロドトス』村川堅太郎編集、注)によると「原語ではベリトでベル(バアル)の妃とされる」と書かれている。ミュリッタは、これよりはるかに古い時代のシュメ-ル神話ではエンリルの配偶神として、ニップ-ルで祀られた。その後バアルとアシタロテの神話に習合された。アシタロテの事を、古代シュメ-ル人はイナンナ、アッシリア人はミュリッタ、アラビア人はアリラト、ペルシァ人はアナヒタ、ギリシア人はアプロディテ、ロ-マ人はビ-ナスと呼んだ。

キプロス――
フレイザ-と婚姻儀礼学派によると「神殿淫行」の本拠地はキプロス諸島の古代都市パポスであったと言う。
 


 
つまりどういう事か?
 
神々と娼婦システムはとても仲がいい・・と言う事なのである
 
 
で述べたように、日本でも淫売システムを生んだのは神社のお祭りであった。
 
 
明治以来大日本帝国神道を国教としていた。
これは欧米のキリスト教国に対抗心を燃やしていたからである。
 
そして「公娼制度」を掲げていたのであった。
その公娼制度は人身売買を伴う奴隷制度であった。
そして、朝鮮半島に進出した大日本帝国は、半島にもこの公娼制度を持ち込んだのであった。